top of page
1809_edited.jpg

すっきり暮らす

収納片付け

コツ

整理収納アドバイザー

大木聖美さん

 

収納アドバイザーとして活躍する大木聖美さんに、柏の葉展示場の花岡が暮らしやすさの工夫や、収納スペースをより快適に使いこなすポイントについて伺いました。

住みやすさの基本は
生活動線がすっきりしていること

 

花岡●「トモラク」というコンセプトを盛り込んだ柏の葉展示場をご覧いただいて、いかがでしたか?

 

大木さん●キッチンから見渡せるリビングダイニングがとてもステキです!子どもが小さいときには、家事をしていてもお互いの気配を感じられたほうがいいですよね。また、家族が自然に家事に参加できることもオープンキッチンのもうひとつの利点だと思います。14年前、息子たちが3歳と1歳のときに建てた我が家も、オープンキッチンにしました。小さい頃から食事の用意を見ているので、今でも「ご飯だよ」と声を掛けると、食器や料理を運んでくれます。

 

花岡●それはすばらしいですね。「トモラクの家」は、共働き家族が、家事を時短して快適に過ごせるような間取りをご提案しています。家族みんなが家事に参加しやすい間取りもコンセプトのひとつ。大木さんのご自宅では、すでに実践されているのですね。

 

大木さん●オープンな空間だと家族が自然と手伝うようになりますからね。もうひとつ、家事の時短を実現するためには、動きやすい動線が欠かせません。そういう点から、「トモラクの家」はとても暮らしやすそうです。例えば、帰宅して、靴をしまい、玄関の突き当りにあるファミリークロークでカバンやスポーツ用品をしまってリビングに入るという動線が整っています。こういう動線があれば、子どもに自分で片づけるという習慣がつくので、お母さんも楽になると思います。

 

花岡●ありがとうございます。家事のしやすさという観点ではいかがでしょうか。

 

大木さん●理想的な動線だと思います。とくにランドリースペースがまとまっていて、キッチンに近いのがいいですね。洗濯は毎日のことですし、子どもたちが成長するほど洗濯の量も回数も増えていきます。うちの息子たちは運動部なので1日3回は洗濯機を回します。洗濯機から取り出す、干す、取り込む、たたむという作業が流れるようにできると、とても楽です。洗濯機を回している間にキッチンで食事の支度もできますから、行ったり来たりが少なく、帰宅後の限られた時間でコンパクトに家事が進みますね。

1819.jpg
121212.jpg

モノの「指定席」を決めれば
片付けやすくなる


花岡●いろいろなお客さまの声のなかでも多いのが、やはり収納についての悩みです。整理収納アドバイザーの視点から、収納スペースや片付けの基本を教えていただけますか。


大木さん●収納は、スペースがあればいいというわけではなく、使いたいものがきちんと収まり、取り出しやすいことが大切です。例えば、リビングの近くに掃除機を置ける縦長の収納があったり、キッチンの近くにパントリーがあったりというように適所にあることです。そして、家族みんなが使いやすいこと。そういう収納であれば、モノを出しっぱなしにすることもなくなると思います。

 

花岡●ということは、使いやすい収納があれば、片付けもしやすいということでしょうか。

 

大木さん●そうです。実は、収納と片付けは切り離せないもので、使ったものを戻す場所が決まっていないから、出しっぱなしになってしまうんです。私も自宅を建てて部屋の整理や収納方法を実践しながら、「モノの指定席」を決めることがすっきりと暮らせる第一歩だということに気づきました。

 

花岡●モノの場所が決まっていれば、子どもも自分で必要なものを出し入れできますね。

 

大木さん●手がかからないので、まさに時短になります。例えばみんなが使うファミリークロークでも、習い事やスポーツ用品など出かけるときに必要なものの指定席を設ければ、自分で出して外出し、帰宅したらしまうという習慣づけができます。

335.jpg


家族一人ひとりに合わせて
高さを変えて使いやすく


花岡●「トモラクの家」は適所に収納を置く工夫をしているのですが、より便利に使うためにはどのようにしたらいいのでしょうか。

 

大木さん●例えばですが、家族全員で使うファミリークロークは、家族それぞれの場所で分けると、探す手間が省けます。また吊るすものが多ければポールを増やしてもいいと思います。

花岡●生活に合わせて、使いやすく工夫するということですね。

 

大木さん●そうです。また、家族に合わせて棚の高さを調節するといいですね。使いやすい収納は、肩から腰までの高さだといわれていますが、大人と子どもでは身長が違いますから、子どもの成長に合わせて高さを変えていくことも必要です。また、ファミリークロークはスペースが広いので、一角を「掃除ステーション」にして掃除機や備品、床のメンテナンスオイルなど掃除用具をまとめておくのもおすすめです。欲をいえば、コンセントがあると、充電もできて便利です。

 

花岡●パントリーやクローゼットなどの棚を有効に使う方法はありますか。

 

大木さん●柏の葉展示場のパントリーは、奥行45㎝で使いやすいと思います。奥行がありすぎると、かえってデッドスペースができますからね。奥行に合わせたボックスを置いて、食品ごとに分けてもいいですね。ただし、買い過ぎを防ぐためにストックの定期点検も忘れずに。クローゼットには、取っ手付きのボックスが重宝しますよ。服飾小物や季節もののストールなどをしまっておけます。

 

花岡●衣替えなど、シーズンごとの洋服の入れ替えはどうされていますか。

 

大木さん●こちらと同様に、自宅も回遊式のウォークスルー収納なのですが、私は「このスペースに入るだけの洋服を持つ」と決めて、「衣替えしないクローゼット」にしています。着ないものを減らすという観点から、扉のない見えるクローゼットは優秀です。しまうだけでなく、ムダを省けるので、プラスαのある収納だと思います。

花岡●収納は単に「しまう場所」というイメージがあるのですが、そういう使い方もできるのですね。

大木さん●使わないものをしまい込むのではなく、必要なものを楽に出し入れできるように収納を工夫してみてください。これを意識するだけでムダのない「すっきりとした暮らし」に近づけるはずです。

1825.jpg
333334.jpg
1752.jpg

大木聖美さん

「無理せず楽しくラクな暮らし」「シンプルで美しく使いやすい収納」をコンセプトに片付け及び掃除や暮らし全般の情報を発信しており、掲載誌は100冊を超える。個人宅の整理収納サービスのほか、セミナー講師、web媒体への記事寄稿、モデルルームの収納提案や個人宅の間取り提案など多方面で活躍中。夫、息子2人の4人暮らし。ブログ「我が道ライフ」( http://wagamichilife.jp)

bottom of page